当院での診療に対する姿勢

1. 準備

当院は完全予約制であることから、“できる限り”予約時間に診療を開始し、終了予定時間に終えられるように、我々は様々な準備を事前に行っております。
これからもスムーズに診療を行えるようスタッフ一丸となり、日々一人一人の患者様の準備を行い、患者様のご来院をお待ちしております。

2. 口腔内写真

毎回、口腔内写真を撮影しています。

当院では、ほぼ毎回、患者様の口腔内の写真を撮影させて頂いております。
毎回、唇や頬を器具で引っ張らせて頂き、患者様には大変な思いをさせているとは思いますが、この“口腔内写真の撮影”は矯正歯科治療を行っていく上で非常に大切なことだと考え、開院当初(2007年10月)からずっと続けております。

矯正治療中の変化について

矯正歯科治療というのは非常に長期に渡る治療です。
その長期に渡る治療期間には様々な変化が生じてまいりますが、「改善という変化」もあれば、逆に「違う方向への変化」もあり、「変化していない」あるいは「維持されている」ということもあります。
これらのことは、これまでに撮影した口腔内写真を比較してわかることです。

一連の流れを診ています。

矯正歯科治療は、変化(改善or違う方向へ変化)しているか、変化していないか、維持されているか、後戻りしていないかなどを常にチェックすることが大切であり、それは一連の流れを診ることにより正しく判断することができます。
ただ、その変化というのは診療日に気づけるものもあれば気づけないものもあります。

しかし、毎回口腔内写真を撮影することで、過去に遡って確認することができます。
とくに、違う方向に変化してきた場合には、過去に遡って一体どこからそのような変化が生じてきたのかを突き止めることができ、軌道修正をすることができます。

診療時間外に行っていること

それぞれの患者様のこれまでの口腔内写真での変化を事前にチェックした上で診療に臨むようにしております。
また、診療後にはその日の口腔内写真を改めて診て、次回行うことを予め決めるようにしております。

口腔内の状況は“一時点”だけを診て判断することは非常に難しい。

診療時間は限られており、その時に気づけなかったことについても診療後の口腔内写真を診ることで気づけることが多々あります。
このようなチェックを診療時間外に行っております。
口腔内の状況は“一時点”だけを診て判断することは非常に難しいと考えており、ここに口腔内写真を毎回撮影する意味があると考えて、日々診療に取り組んでおりますことをご理解頂けますと幸いでございます。

3. 診療日数について

写真: お花景色

当院は矯正歯科専門の医院であり、診療日数は一般の歯科医院と比べて少ないため予約が取りづらいなどご不便をおかけすることもあるかと思いますが、これについても理由があります。
矯正歯科治療というのは、“診療”以外にやらなければいけないことがたくさんあります。
まずは、精密検査をされた患者様のレントゲンの分析(セファロ分析)、口腔模型分析、それに基づいた診断です。
次に治療中の患者様のレントゲンの分析(セファロの重ね合わせ)を行い、成長の変化や舌位の変化、気道の変化などの観察があります。
さらに、一部の装置(リンガルアーチ、パラタルアーチ、固定式保定装置、GEAWなど)については自院で作製するため、技工作業などがあります。
これらのことは、普段の診療中には行えないため、診療時間外あるいは休診日に行うことになります。
このようなことから休診日はすべて休んでいるのではなく、上記のような分析、診断、技工などの時間に充てさせて頂いております。
矯正歯科治療は、“診療”以外にもやるべきことがたくさんあることをご理解頂けると幸いでございます。